自給自足、循環型の暮らしを目指す音楽家であり、農夫でもあり猟師でもある小濱達郎のブログ

京都府南丹市八木町にて循環型の暮らしを目指す、農夫であり猟師でもあるシンガーソングライターのブログ

げげっ!お米の水分高めやん!

天日干ししていたときに、

お米の水分を計ってみたら、

14.5から15%くらいの

間に入っていたようで、

雨の振る前に、と

作業小屋に取り込んでおいたのでした。

 

大丈夫だろうと、

思い込んでいましたが、

今日の朝、

水分計ってみたら、

16%以上あるやん!

 

湿気を吸ったりしたのかも。

 

げげっ!ということで、

 

急遽、

ムシロ干しすることに。

 

ムシロの代わりにシートを広げて、

その上に、籾をざざっと並べる。

 

シートを三枚使って、

日当たりのよいところで、

水分を飛ばします。

 


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本当は、こんな面倒なことを

するつもりなかったんです。

 

でも、

人力での脱穀、調整は

思ったよりも

時間がかかり、

藁を屋内に積んでいる間に

湿気を吸ってしまった様子。

 

いやあ、

失敗失敗。

 

近所のおばあちゃんが、

ムシロ干しの話をしていて、

なるほど、

そういうことかと

合点がいきました。

 

一枚の田んぼを

一気に刈り取って、

干して、

二、三日、晴天が続いた日の午後に、

ハーベスターなどの

機械で一気に脱穀調整してしまえば、

ムシロ干しの必要は

なくなりそう。

 

自分で、

経験してみることは、

大事だとつくづく思います。

 

また、25キロくらいある

お米の籾が入った袋を何回も

運んだりしましたが、

かなりの力仕事です。

 

昔のお百姓さんが、

六十キロくらいの 米俵をかついで、

走ったりしていたという、

意味が少しわかりました。

 

車もないし、

重機もない時代、

重たかろうが、

担ぐしかなかった。

 

常にそんな暮らしだから、

必然的に力がついたのだと

想像できました。

 

車移動、重機もあるし、

チェーンソー、動力の機械が

溢れている現代では、

なかなか

真似の出来ないことです。

 

また、お米を干しているとき。

 

しょっちゅう空を見上げます。

雲の様子、変化に

相当敏感になります。

 

昔のお百姓さんは、

天気予報が、ある程度できたと

聞いたことがありますが、

それも納得。

 

今みたいに、スマホ

雨雲レーダーとか見れないし、

雲の変化、風の変化などに

敏感にならざるを得ない。

 

文明は、

進化して、

楽に早く出来るように

なりました。

情報も、簡単に得られます。

 

しなしながら、

人間のもつ、動物的な感覚や、

筋力などは、

衰えてしまっているなあ。

 

近所のおばあちゃん、

どんどん新しい農機具が出てきて、

お金は、どんどん機械代に消えてしまったと

いっていました。

 

時代が変わり、

僕たちは、

何を得て、

何を失ったのか、

改めて考える時が

きているように感じました。

 

今回の

手作業での、

非効率なお米の作業。

 

嫌になりかけた時も、

あきらめかけたときも

ありましたが、

やり抜くということで、

得られるものがあるんだと

感じました。

 

まだ、終わってはないけど、

あと少し!

 

単純な、

お米の収穫というだけでなく、

大きな経験が得られています。

 

贅沢な時間を

使わせてもらえることに

感謝。

 

家族に感謝。