自給自足、循環型の暮らしを目指す音楽家であり、農夫でもあり猟師でもある小濱達郎のブログ

京都府南丹市八木町にて循環型の暮らしを目指す、農夫であり猟師でもあるシンガーソングライターのブログ

初めてイノシシを仕留めたこと

日付変わってしまいましたが、

1月19日土曜日の早朝、

家のすぐ近くの場所で、

イノシシを仕留めました。

 

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鹿がかかったら

良いなと思い、

罠を仕掛けていた場所に、

まさかのイノシシが

かかっていました。

 

かかったのは、

木曜日の深夜から金曜日の早朝にかけてだと思われます。

 

だいたい毎日、

朝のうちに罠の見回りをしているのですが、

金曜日の朝はあれこれと

忙しくて、見回りできていませんでした。

 

夕方にうちに帰る前に、

念のためにと、見てきたところ、

イノシシがかかっていたのです。

 

かなりビビりました。

 

遠目から見ても、

大きなイノシシだったので。

 

もう、5時を過ぎていたことも

あるし、次の日の早朝に

やろうと決めて、うちに帰りました。

 

あれこれと知り合いの経験者に

助けを求めてみるものの、

なかなかタイミング合わずで、

自分でやるしかないと決めました。

 

そもそも、

自分で仕掛けた罠にかかったのは、

自分でなんとかしないとね!

 

一応、猟師なわけだから。

 

ということで、

仕留めるのは、

近所の仲良くさせてもらっている

たけむらさんにサポートを

お願いしたら、

快く引き受けてくださって、

解体はあおやまさんに

サポートにきていただけることに

なりました。

 

その日の晩は

なかなか寝つけませんでした。

 

土曜日の朝、

いよいよ仕留めにでかけました。

 

もしかして、逃げられているかもと

ドキドキしなが近づくと、

横たわっています。

 

でも、動かないし、

もしかして死んでるのかと

さらに近づくと、

むくっと起き上がり、

こちらに突進してこようとします。

 

くくり罠のワイヤーが

足のどの位置にかかっているかを

確認したら、

足が折れて、ギリギリ繋がっている

かのように見えました。

 

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筋一本でギリギリ繋がっているだけでした。

 

盾を構え、

鼻くくりという保定道具を

持って近づきますが、

かなりでかいオスイノシシで、

怖すぎでした。

 

足がちぎれて突進してきたら

しゃれにならないし、

でも、かといって、やるしかない。

 

鼻くくりを持って近づき、

鼻をくくった!

はすが、

上顎にしかくくれてないやん!

 

下顎はフリーで、

これじゃ噛まれる危険性あるやん!

 

ミスった!

 

次回からは、

もう一本予備の鼻くくり必要。

 

でも、一応体の一部をくくれたので、

近くの木に引っ張って、

結びつけようと思ったけど、

イノシシの力が強くて、

僕の力では、引っ張り返される。

 

たけむらさんの力を借りて、

なんとか、木に結びつけました。

 

よし!と思って、

また近づくと、

なんと、鼻くくりとロープを

結んでいるところが、

解けてしまっていた。

 

ガーン。

何故か、結び方が甘かったらしい。

 

意味ないやん!

 

どうしようかと思案しながら、

やはりもう一度、ロープで固定をと思って近づいたら、

イノシシがうまい具合にこけて

倒れました。

 

今だ!と思い、

持っていた自作の電気ヤリを

刺しました。

 

刺した瞬間、

イノシシの呻き声が聞こえて、

でも、まだ動いている感じで、

何度か片方を抜いては刺してを

繰り返しました。

 

再度さすたびに、

呻き声をあげます。

 

だんだん動きが鈍くなってきたので、

持っていた、樫の棒で頭の辺りを

思い切り叩きました。

 

四回か五回は叩いたと思います。

 

そのあとはすぐに、

持っていた剣鉈で、

心臓の上辺りを刺しました。

 

ゴリっと骨に当たった感じがして、

場所が違ったかなと、

焦りましたが、

少しナイフを動かして、

抜いたら、血が流れてきたので、

それなりにうまく出来たのかと

ホッとしました。

 

血を抜くために、

頭を下に向けようと足を持って動かそうにも、

重たすぎて、

一人では無理でした。

 

助けてもらって、なんとか移動

できました。

 

 

そこから、次は

罠を外して、軽トラまで

運んで、積んで、ということが

必要なのですが、

とにかく大きくて重い!

 

一人では、

確実に無理でしたね。

 

軽トラに載せるのが、

かなり大変でした。

 

荷台の上から

二人がかりでも、

手では引き揚げられませんでした。

 

家に置いてある、

貰い物のチェーンブロックを取りに行って、

その道具を使って

なんとか載せられました。

 

ふひー。

 

仕留める時から、

かなり気が高まっていて、

はやる気持ちが先行して、

冷静な判断が出来なく

なっていたところを、

たけむらさんに、

鎮めてもらったこともあり、

なんとか無事に

家に持って帰ることが

できました。

 

それからは、

解体です。

 

皮の湯むきに

トライするものの、

でかいし、

毛がごわごわすぎて、

断念しました。

 

内臓を先に出すことにしました。

 

これが、

よくわからない。

言葉では知っていても、

実際やってみたら、

わからないんです。

 

途中、

やってしもうたーと

いうトラブルもありましたが、

まあ、何とか無事に

内臓を出せました。

 

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あおやまさんと、

あーだこーだ言いながら、

あっという間に日が暮れて、

それでも、まだ終わりませんでした。

 

ずばり、皮を剥くのが、

難しい!とても

時間がかかります。

 

この、作業も

一人でやると、

しんどいし、途中で、

嫌になると

思われます。

 

二人だと、

精神的に随分と楽でした。

 

子どもたちも、

興味津々でずっと見学してました。

 

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するどい牙。

 

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忘れないうちにと

記録でした。